4月はロータリーの特別月間、「母子の健康月間」

2014年10月RI理事会は、重点分野である「母子の健康月間」である4月を、5歳未満の幼児の死亡率と罹患率の削減、妊婦の死亡率と罹患率の削減、より多くの母子に対する基本的な医療サービスの提供、保健従事者を対象とした研修、保健ケアの提供、母子の健康に関連した仕事に従事することを目指す専門職業人のための奨学金の支援を強調する月間としました。

母子の健康

母子の健康 – Rotary International

毎年、5歳未満で命を落とす子どもは、世界で推定590万人。いまだに毎日約1万7,000人の5歳未満児が命を失っています。
その原因は栄養失調、適切な医療や衛生設備の欠如など、どれも予防が可能なものばかりです。

予防可能な原因で母と子どもが命を落とすことなどあってはならないと、私たちロータリー会員は考えます。
すべての母子が質の高い医療を受けられるよう、そして、出産で命を落とす母親がいなくなり、子どもがすくすくと成長できるように、私たちは支援活動を行っています。

ロータリーはこんな活動をしています。

教育、予防接種、出産キット、移動クリニックなど、ありとあらゆる方法で母子の健康を推進しています。
また、女性を対象に、HIV母子感染の予防、母乳による授乳、病気の予防に関する教育も行っています。

この重点分野の目的と目標

ロータリー財団は、ロータリアンが以下の形で、母子の健康を改善するのを支援します。

子どもの死亡率に関する推計値

ユニセフは、死亡率に関する推計値(新生児死亡率、乳児死亡率、5歳未満児死亡率など)を『世界子供白書』に毎年掲載しています。 出生1000人当りの5歳未満児死亡率が100人以上の12カ国は全てアフリカで、50~100人(39カ国)はアフリカ(25カ国)、中東、インド、パキスタン、東南アジアです。
一方、OECD加盟国はほとんどが5人以下で、日本は3人です(2013年)。

国連の「国連持続可能な開発サミット」で採択された(2015年)「持続可能な開発目標」で、全ての国の5歳未満児の死亡率を出生1000人当り25人以下にすることが示されました。

日本の「母子健康手帳」が世界標準に。

日本の「母子健康手帳」が世界標準に

2016年11月、東京、国連大学で、世界各国で母子の健康を守るツール「母子手帳」に携わる人や関心をもつ人々が集う国際会議が開催されました。

1942年に「妊産婦手帳」として始まった母子手帳は、妊娠期から乳幼児期までの健康記録を1冊にまとめ、出産や子育てに必要な情報を得る手段としても活用されてきました。1947年に「母子手帳」、1966年に「母子健康手帳」として内容の充実が図られています。

「母子健康手帳」の使用により乳幼児死亡率が低下したことが実証され、現在、日本の「母子健康手帳」をモデルにして、母や子の健康状態を記録する手帳は世界80カ国・地域で作られています。WHOは2017年の完成をめざして、「Maternal and Child Health Hadbook(母子健康手帳)」の作成指針を検討しています。

気になる活動

日本の「母子健康手帳」が世界標準に 日本の「母子健康手帳」が世界標準に

(2017年4月5日)

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