ロータリーのポリオ撲滅活動

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歴史

1979年
国際ロータリーとフィリピン政府がフィリピンの600万人の児童にポリオの予防接種を実施。
1985年
ポリオプラス・プログラム開始(ロータリー創立80周年事業)。
1988年
RIは指導的パートナーとしてWHO、UNICEF、CDC(アメリカ疾病予防協会)と協力して
世界ポリオ撲滅推進活動(GPEI)を発足。
1995年
ポリオプラス・パートナー・プログラム開始。
2007年
ビル&メリンダ・ゲイツ財団から1億ドルの寄付。
2009年
2億ドルの寄付。
2012年
RI 2億2870万ドル、計6億3370万ドル。
2013年
ビル&メリンダ・ゲイツ財団と2:1寄付契約(ロータリーが年間3500万ドルをWHO、UNICEFに寄付するとゲイツ財団は2倍の7000万ドルを寄付する)。
2013年
GPEIは世界ワクチンサミットでポリオ撲滅最終戦略計画を提出。
(1) 2015年中に、野生ポリオの撲滅および生ワクチン完全投与と終了。
(2) 2017年中に、ワクチン由来の感染対策、不活化ワクチン完全導入、および未発生の監視。
(3) 2018年にポリオ撲滅宣言。
*必要総資金 55億ドル、確保済み 40億ドル、不足 15億ドル
2014年
「ポリオは公衆衛生上の緊急事態」WHO事務局長の決定をロータリーが支持。
5月以降、パキスタンと赤道ギニアの両国からウイルスが国際的に飛び火し、特に紛争地域で、ポリオウイルス流入に対する脆弱性が高まっている。紛争によって公共保健システムに深刻な影響が出ているこれらの国では、子どもたちがポリオ感染の危険にさらされている。また、5月以降に紛争が多発しており、紛争下に住む人の数が増えていることから、子どもたちへのポリオ感染への懸念が大きく高まっています。私たちロータリーは、協力団体および各国政府と緊密に連携することで、世界からポリオを撲滅できると固く信じています。
国際ロータリーインターナショナルポリオプラス委員長
ジョン・ジャーム(John Germ)

その他

インターナショナル・ポリオ・プラス委員会(International Polio Plus Committee, IPPC)

ポリオ撲滅達成のために、ポリオ・プラスのすべての面を調整し、すべての地域、国別ポリオ・プラス委員会に指示し、方針や作戦を管理委員会に勧告する。ポリオ撲滅活動を遂行している各国、各地域は、ポリオ・プラス委員会にこうした活動を監督させる。すべてのポリオ・プラス委員会は、公式名簿に掲載されている。(手続要覧)

ジョナス・ソーク氏のイメージ

世界ポリオデー

10月24日は、ポリオ(小児まひ)ワクチンを発明したジョナス・ソーク(Jonas Salk)博士の誕生日にちなんだ「世界ポリオデー」です。

ポリオ(急性灰白髄炎)

ポリオウイルスのイメージ ワクチン接種のイメージ

1980年にWHOにより根絶宣言が出された天然痘に続いて、WHOが根絶のために各国と協力して対策を強化している疾患です。
病原体はポリオウイルスで、腸内ウイルス属に分類され、経口的にヒトの体内に入り、咽頭や小腸の粘膜で増殖し、血流中に入ります。その後に脊髄を中心とする中枢神経系へ達し、これらを破壊することによってポリオの症状を生じますが、90~95%は感染後も無症状でおわります。典型的な麻痺型ポリオを発病するのは感染者の0.1〜2%です。特異的な治療法はなく、ワクチン接種によって感染を予防することが最も重要です。現在我が国では3ヶ月~18ヶ月に経口ワクチンが2回投与されています。

(2016年9月21日)

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